命をつなぐ
私は65才、建築に携わり40年以上になります、学生時代に恩師が「君が建てた建物が地震にあった時に、周囲の建物が倒壊したら君の建物も同様に倒壊しなければいけない、但し粘り強くゆっくり壊れて行く設計をしなさい」と最初は理解しづらかったのですが!
先ず同時に壊れるとは、周囲の同時期新築の設計基準強度に合格し、建築資材の品質管理、施工精度を確保し、経済的に見合う価格である必要があります、消防署、警察署、役所の様な大震災時に耐えうる強度を確保するとなると柱、梁を太くし鉄筋を多く入れ、壁の窓を最小限にする事になります、経済的に見合わない住宅設計はするなとの教えでした、木造住宅でも同様です。
肝心な事は地震の横揺れ、縦揺れにも粘り強くゆっくり傾いてゆき、逃げる時間を確保できる建物の設計、施工をしなさいとの教えです、建築物の南面に大きな開口をばかり設計し、北面とのバランスが著しく悪ければ南面より一気に崩壊します、ですので開口部の多い南面の上は寝室(居住時間の多い)を極力さけて考えたいですが北側の寝室は?となります。
そこで居住時間の長い、リビング、ベッドルームを集中的に耐震補強をし避難できる時間を稼ぐ考えにたどり着きました。

開口部の大きい道路面が崩壊

